一般社団法人　メンタルケア・ネスト
代表理事　五十嵐友里

東京家政大学 人文学部 心理カウンセリング学科
埼玉医科大学 総合医療センター メンタルクリニック
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療において、身体治療と並行して患者さんやご家族の心理社会的支援が包括的に行なわれることが通常のケアとして求められています。精神科医や公認心理師、看護師などのメンタルケアの専門家による身体疾患患者さんへのケアは地域の中核的病院ではほぼ定着してきました。
　しかし、メンタルケアの専門家のいない一般病院や診療所で診療を受けている患者さんもたくさんいらっしゃいます。こうした小規模な医療機関には未だ精神科診療の手が届きにくい現状があります。
　このような地域医療におけるメンタルケアのニーズに我々メンタルケアの専門家はどのように応えるべきでしょうか。私たちメンタルケア・ネストは、このような状況に対する専門的かつ実践的なサポートを提供するために、精神科医と公認心理師がチームとなって取り組みます。　
私たちの使命は、医療者が安全に安心して医療を提供し、患者さんご家族が安心して医療を受けられる環境を築くことです。
　現場に深く寄り添い、個々の施設のニーズに応じたサポートを通じて、地域におけるメンタルケアの充実に貢献してまいります。心の問題に直面したときに、いつでも頼れる存在でありたいと願っています。
　一般社団法人メンタルケア・ネストをどうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人　メンタルケア・ネスト
代表理事　安田　貴昭

埼玉医科大学 総合医療センター メンタルクリニック
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メンタルヘルス支援をというとき、誰もがまず考えるのは「心療内科の外来を受診してもらおう」「カウンセリングを受けてもらおう」など、専門家につなぐことではないでしょうか？
　しかし、実際に現場にたくさんみられるのは、「困ってはいるけれど、専門家の関わりまでは必要としていない」という「受診未満」の人々です。メンタルの病院やクリニックに通院するほどではないかもしれないけれど、だからといって悩みやストレスがないわけではない、いつも不安そうな様子で見ているスタッフのほうが心配になってしまう・・・。そんな人たちに対して私たちは、どんな関わりができるでしょうか。
　私たちメンタルケア・ネストは、そのような気になる患者さんや利用者さんを直接サポートするよりも前に、まず日々のケアのなかでいつも顔を合わせているスタッフの方々をサポートします。
　どんな言葉をかけたらいいだろう？　見落としてはいけない注意ポイントは何？　アセスメントはどんなふうにすればいい？　そういった毎日の現場の疑問や懸念に専門家として応えていきます。
　そうすることで、結果的にたくさんの患者さんや利用者さんが温かい医療環境のなかで安心して診療やケアを受けることができるようになります。
現場のフタッフの安心と安全もしっかりと守られます。
このような現場において、ことさらメンタルケアが意識されることはないでしょう。
　これが私たちメンタルケア・ネストがめざすひとつの理想の形です。